【9月6日 AFP】ポーランドのアンジェイ・ドゥダ(Andrzej Duda)大統領は5日、来年の国防費を対国内総生産(GDP)比4%超に増額する方針を示した。隣国ウクライナでの紛争を受け、安全保障上の懸念が高まっている。

 ドゥダ氏は、中部キエルツェ(Kielce)で国際防衛産業展(MSPO)の開幕式に出席。

 国営ポーランド通信(PAP)によれば、ドゥダ氏は「東部国境の向こうから新たな危険が迫る中、ポーランドが自由と主権、独立、そして国民の安全な生活を確保するためには、いくらかかろうと惜しくない。われわれは、そのことを歴史と経験から十分に知っている」と主張。

「来年の国防費は1370億ズロチ(約4兆8000億円)とする予定だ。GDPの4%超に相当する」と述べた。

 この数字はポーランド政府が今年発表していた対GDP比4%からの引き上げとなり、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の目標値である対GDP比2%を大幅に上回る。(c)AFP