【9月4日 AFP】ロードレース世界選手権、第11戦カタルーニャGPは3日、MotoGPクラス決勝が行われ、ドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)の王者フランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)がスタート直後に大クラッシュを喫して負傷し、病院で治療を受けた。

 ポールポジションから出たバニャイアは、ターン1で発生した後続の多重クラッシュに巻き込まれるのは避けたが、次のコーナーで「ハイサイド」を起こし、バイクから体を投げ出される形で転倒。後ろを走っていたレッドブルKTMファクトリー・レーシング(Red Bull KTM Factory Racing)のブラッド・ビンダー(Brad Binder、南アフリカ)に脚をひかれた。

 バニャイアは意識はあったが、救急車で会場内の医療センターに運ばれ、その後地元の病院に搬送された。チームが発表した病院での検査結果によれば、「複数の打撲はあったが骨折はなく」、同日中にチームと一緒に本拠地のイタリアに戻るという。

 一方、多重クラッシュの原因となったチームメートのエネア・バスティアニーニ(Enea Bastianini、イタリア)は左足首と左手を骨折し、チームは手術が必要な状況だとしている。

 決勝開始前の時点で、総合首位のバニャイアはプラマック・レーシング(Pramac Racing)のホルヘ・マルティン(Jorge Martin、スペイン)に66ポイント差をつけていたが、マルティンが3位でフィニッシュしたことを受け、リードは50ポイントに縮まった。

 総合連覇を狙うバニャイアは、次週行われる第12戦サンマリノGPでの早期復帰を目指す。(c)AFP