【9月3日 AFP】自転車ロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2023)は2日、第8ステージ(デニア~ショレトデカティ、165キロ)が行われ、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)がスダール・クイックステップ(Soudal Quick-Step)のレムコ・エベネプール(Remco Evenepoel、ベルギー)を残りわずかで抜き去り、ステージ優勝を果たした。

 ログリッチとエベネプール、そしてユンボ・ビスマのセップ・クス(Sepp Kuss、米国)らは最後の上り坂での争いを生き残り、フィニッシュラインへ向けた下り坂に臨んだ。最後のスプリントではスピードに定評のあるエベネプールがまず仕掛けたが、反応したログリッチがエベネプールを抜いてステージを制した。

 エベネプールは「少し愚かだった」と嘆き、「自分たちが勝利を争っているのを知らなかった。前にまだ選手がいると思っていたんだ」と明かすと、ログリッチについて「実際には最速の選手ではなかった」と話した。

「非常にフラストレーションがたまる。すごく手応えがあって、ステージを勝てたと思っているからね。スポーツディレクターが無線で情報をくれていたのかもしれないが、聞き逃してしまった」

 UTE(UAE TEAM EMIRATES)のフアン・アユソ(Juan Ayuso、スペイン)が3位に入り、続けてクスやユンボ・ビスマのヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard、デンマーク)ら5人が2秒差でフィニッシュした。

 総合順位ではクスがトップに浮上し、ユンボ・ビスマにとっては素晴らしい1日になった。ログリッチは10秒、エベネプールは6秒のボーナスタイムを獲得している。(c)AFP