【9月3日 AFP】スウェーデンにあるノーベル賞(Nobel Prize)の運営団体ノーベル財団(Nobel Foundation)は2日、ストックホルムで開催される今年の授賞式と晩さん会について、昨年に続きロシアとベラルーシの大使を招待しないと表明した。今年は全大使を招待する方針を示していたが、反発を受けて撤回した。

 財団は昨年、ロシアによるウクライナ侵攻を理由に、授賞式と晩さん会にロシアとベラルーシの大使を招待しなかった。しかし8月31日、今年は従前通りスウェーデンに駐在するすべての大使を招待すると発表。各方面から反発が相次いだ。

 財団は2日、当初の判断について「ノーベル賞が表す価値やメッセージをできる限り広く伝えることが重要で正しい」という信念に基づくものだと説明した。

 だが、強い反発が「このメッセージに影を投げ掛けた」ため、「昨年同様に例外措置として、ストックホルムでのノーベル賞授賞式にロシア、ベラルーシ、イランの大使を招待しないことに決めた」という。

 一方、ノルウェー・ノーベル研究所(Norwegian Nobel Institute)は昨年、オスロで開催されるノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)の授賞式にすべての大使を招待した。財団によると、今年も同様だという。(c)AFP