【9月2日 AFP】ウクライナのドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相は8月31日、ロシアへの反転攻勢のペースの遅さへの批判に対し、「黙って」自分で領土を解放してみるといいと反発した。

 クレバ氏は、スペイン・トレド(Toledo)で開催された欧州連合(EU)外相会議に合わせて行った記者会見で、「反攻のペースが遅いと批判するのは、日々自らの命を犠牲にしているウクライナ兵の顔に唾を吐くのと同じだ」「批判する人は皆、黙ってウクライナに来て、自分で1平方センチ(の領土)でもいいから解放してみるといい」と述べた。

 クレバ氏はこれに先立ち、EU加盟国の外相らにこれまでの支援への謝意を伝えた上で、殺傷兵器や長距離ミサイル、装甲車、防空システムの追加供与を求めた。

 ウクライナに武器・弾薬を供与してきた西側諸国はウクライナの反攻について、ペースが遅く、費用がかさんでいると指摘する一方、今後もウクライナを支援し続けると表明している。(c)AFP