【8月28日 AFP】自転車ロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2023)は27日、第2ステージ(マタロ~バルセロナ、182キロ)が行われ、ロット・デスティニー(Lotto Dstny)のアンドレアス・クロン(Andreas Kron、デンマーク)がステージ優勝を飾った。

 悪天候の予報のため、大会主催者はスタートを前に総合順位はコース最後の上り坂の麓で計測すると決定。今ステージはモンジュイック(Montjuic)の丘の上とその9キロ手前という、事実上二つのフィニッシュラインが設定された。

 その中で総合首位に浮上したのは、EFエデュケーション・イージーポスト(EF Education-Easypost)のアンドレア・ピッコロ(Andrea Piccolo、イタリア)だった。ピッコロは、前日総合首位に立ちながらもこの日クラッシュに巻き込まれたチームDSM・フィルメニッヒ(Team DSM Firmenich)のロレンツォ・ミレージ(Lorenzo Milesi、イタリア)に大差をつけて、残り9キロ地点を迎えた。

 ピッコロがそれから約1キロほどで集団に吸い込まれる中、木が生い茂る丘の中腹でクロンが抜け出してステージ制覇を飾った。

 ロット・デスティニーでは数日前、練習中の事故でプロ1年目のティール・デデッカー(Tijl De Decker、ベルギー)が亡くなっており、クロンは悲痛な思いのチームに今季初めてとなるワールドツアーでの白星を届けた。(c)AFP