【8月28日 AFP】ロシア当局は27日、トベリ(Tver)州で23日に墜落した航空機に搭乗していたとされる民間軍事会社ワグネル(Wagner)創設者のエフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏について、遺体のDNA鑑定で死亡が確認されたと発表した。

 ロシア連邦捜査委員会のスベトラナ・ペトレンコ(Svetlana Petrenko)報道官は、事故調査の一環として行われたDNA鑑定の結果、「犠牲者10人全員の身元が判明し、搭乗者リストと一致した」と述べた。

 墜落した自家用機には、ロシア軍情報機関所属とされ、ワグネルの作戦を陰で管理していたドミトリー・ウトキン(Dmitry Utkin)氏も搭乗していた。

 墜落原因については明らかにされていない。

 事故にはロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)が関与していたとの臆測が広がっているが、ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は25日、「悲劇的な」事故だとする一方、何らかの破壊工作が行われたのではないかといった見方は「全くのでっち上げ」だと否定した。(c)AFP