【8月27日 AFP】ラグビー南アフリカ代表のW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)登録メンバーから外れたエルトン・ヤンチース(Elton Jantjies)が26日、薬物検査で禁止物質のクレンブテロール(clenbuterol)が検出されたことを明かした。本人は「ショック」だと話している。

 ヤンチースは、「少なからずショックで悲しいが、お伝えしなければならない。南アフリカドラッグフリースポーツ研究所(SAIDS)から今月、私が2023年6月に提出した尿サンプルから禁止物質のクレンブテロールの陽性反応が出たという通知が届いた」と話した。

「法定代理人に、禁止物質の出どころを特定を支援するよう指示した。またBサンプルの検査を依頼し、陽性の原因を調査することも指示した」

 クレンブテロールは、脂肪燃焼を促進するためボディービルダーが好む物質で、他にぜんそくの症状を緩和したり、気道を広げたり、スポーツ選手のスタミナを高めたりする効果もある。

 33歳のヤンチースはW杯を前にした合宿メンバーには招集されていたが、大会に出場する33人には選出されなかった。

 前回の日本大会(Rugby World Cup 2019)ではW杯の優勝メンバーの一員だったが、その後は数々の問題行動を起こしており、2022年には飛行機内での器物損壊で逮捕。またチームの栄養士との不倫がメディアで報じられた際には、テストマッチ前に遠征先のアルゼンチンから母国へ送還された。(c)AFP