【8月24日 AFP】フィンランド政府は23日、「毛皮農場」で鳥インフルエンザが発生したことを受け、キツネとミンク12万匹を殺処分していると発表した。

 フィンランド食品局によると、対象となった農場13か所のうち、すでに10か所で殺処分が完了した。

 フィンランドでは6月にカモメで鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスの感染が報告され、7月に同国で初めて毛皮用に飼育されている動物の感染例が確認された。

 食品局によると、欧州最大の毛皮生産国であるフィンランドには約400か所の「毛皮農場」があり、キツネやミンクなど推計130万匹が飼育されている。

 カモメはすでに南へ移動を始めていることから、毛皮農場での流行は沈静化しつつあるとみられる。

 世界保健機関(WHO)は7月、鳥インフルエンザの哺乳類への感染が最近急増していることから、ヒトに感染しやすく適応する恐れがあると警告した。(c)AFP