【8月22日 AFP】タイ議会は22日、首相指名選挙を行い、タイ貢献党の元実業家、セーター・タウィーシン(Srettha Thavisin)氏を第30代首相に選出した。これにより、ここ3か月続いていた政治のこう着状態は解消された。

 タクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相派のタイ貢献党は5月の下院総選挙では第2党だったものの、約10党での連立合意を取り付け、今回の上下両院での投票では、セーター氏が過半数を大きく上回る票を獲得した。

 同日には投票に先立ち、タクシン氏が2008年に出国して以来初めて帰国。同氏は汚職などの罪で実刑判決を受けており、直ちに収監された。

 改革を目指した前進党は5月の選挙で第1党となったが、保守派や親軍政党に阻まれ、党首が首相就任に至らなかった。(c)AFP