【8月26日 AFP】シンガポールで飼い猫も一緒に楽しめる豪華サンセットクルーズが開催されている。

 運航会社のトール・シップ・アドベンチャーズ(Tall Ship Adventures)は2021年、愛犬を同伴できるクルーズツアーを開始。これが好評を博し、今月からは猫も乗船できるクルーズを始めた。

 2時間半のツアーの定員は、人間130人と猫15匹。ロイヤル・アルバトロス(Royal Albatross)号はセントーサ(Sentosa)島周辺を航行し、飼い主がデッキの上で4~7品のコース料理を味わいながらシンガポールのスカイラインと花火を鑑賞する間、猫たちは特注ケージの中でくつろいで過ごすことができる。

 人間の乗船券は1人225シンガポール・ドル(約2万4000円)で、売り上げは既に200枚を超えている。

 犬と猫用クルーズの出航日は異なる。犬には船上で3品コースのディナーが提供されるが、猫には慣れた自宅で落ち着いて食べられるように持ち帰り用の食事が提供される。

 トール・シップ・アドベンチャーズは、猫たちが船上で安全に過ごせるよう、専門家や猫の愛護団体に相談したとしている。注意事項として、猫にはハーネスとリードの常時着用、ワクチン接種と不妊手術、乗船の際は猫用キャリーバッグでの移動が義務付けられている。

 生後4か月のブリティッシュショートヘアの雄猫「マフムード」は、ハーネスにつながれるのが初体験だったにもかかわらず、ディナーを楽しむ家族の横のベンチでうたた寝していた。

 息子と夫とクルーズに参加したというアジアナ・アジズさん(41)は、「マフムードを飼い始めたばかりなので、家族と一緒に一日を過ごすには申し分ない」と言う。

「マフムードも楽しんでいる。興味津々で、あちこちを見て回って。ハッピーに過ごしてくれているんじゃないかと思う」と話した。(c)AFP