【8月22日 AFP】英国のスーパーマーケット・チェーンのモリソンズ(Morrisons)は21日、国民保健サービス(NHS)と協力し、乳がんや精巣がんの初期症状について説明するタグを下着に取り付けると発表した。

 英国では、新型コロナウイルスの影響や医療従事者による相次ぐストライキ、医療従事者の離職率の高さなどにより、NHSの受診待ちの時間が記録的に増加している。

 モリソンズは、がんの初期症状に関するタグをまずは一部のアパレルブランドのボクサーショーツとスポーツブラに取り付けるとしている。

 タグには、乳房の外見や形の変化、睾丸(こうがん)の無痛性の腫れやしこりなどの初期症状に関する説明や、詳細な情報が掲載されているNHSのウェブサイトにつながるQRコードが表示される。

 NHSイングランドでがん部門を担当するキャリー・パーマー(Cally Palmer)氏は、「全国的なスーパーマーケット・ブランドと協力し、健康に関するメッセージを衣類に表示する初の試み」で、「大勢の人に体への意識を高めてもらい、がんの症状かもしれない見慣れない変化や原因不明の変化を早期に発見してもらうことを目的としている」と説明している。(c)AFP