【8月22日 AFP】第19回世界陸上ブダペスト大会(World Athletics Championships Budapest 2023)は21日、各種目決勝が行われ、女子100メートルはシャカリ・リチャードソン(Sha'Carri Richardson、米国)が大会新記録の10秒65をマークし、同種目6個目の金メダルを狙ったシェリー・アン・フレイザー・プライス(Shelly-Ann Fraser-Pryce)らジャマイカ勢を抑えて優勝した。

 シェリカ・ジャクソン(Shericka Jackson、ジャマイカ)が10秒72で銀メダル、フレイザー・プライスが10秒77で銅メダルを獲得した。

 リチャードソンは薬物検査で大麻の陽性反応を示し、2021年の東京五輪出場を禁じられると、さらに昨年の世界陸上は国内選考会で敗退していた中で、「言ったでしょう。私は戻ってきたのではない。より良い選手になったの」とコメントした。

 男子110メートルハードルは、グラント・ホロウェイ(Grant Holloway、米国)がシーズンベストの12秒96で優勝。東京五輪金メダルのハンズル・パーチメント(Hansle Parchment、ジャマイカ)を13秒07の2位に抑え、グレッグ・フォスター(Greg Foster、米国)以来の同種目3連覇を達成した。泉谷駿介(Shunsuke Izumiya)が5位に入った。

 男子円盤投げは、東京五輪王者のダニエル・スタール(Daniel Stahl、スウェーデン)が2019年のドーハ大会以来となる金メダルを獲得。最終投てきで大会記録の71メートル46をマークし、連覇を狙ったクリスティアン・チェフ(Kristjan Ceh、スロベニア)を逆転で下した。

 男子三段跳びはユーグ・ファブリス・ザンゴ(Hugues Fabrice Zango)が17メートル64で制し、ブルキナファソ勢として初の世界陸上金メダルに輝いた。(c)AFP/Luke PHILLIPS