【8月20日 AFP】インド西部ラジャスタン(Rajasthan)州コタ(Kota)の当局は、市内の予備校寮で天井扇風機を使った首つり自殺が相次いだことを受け、改修を命じた。

 コタには、国内トップレベルの医科大学や工科大学への合格に特化した予備校が多数集まっている。だが、生徒の自殺が相次いだことで悪評が高まり、先月には国会で自殺について教育副大臣に質問が上がった。

 コタ当局は17日、予備校寮の運営事業者に対し、寝室の天井扇風機を人の体重を支えられないように取り付け直すよう命じた。

 また、コタでの予備校生の自殺増加を防ぐため、州内のすべてのホステルや民泊事業者に対し、各部屋の扇風機にばねを使った安全装置を組み込むよう指示した。

 報道によると、コタには全国から少なくとも15万人が集まり、300以上ある予備校に在籍している。

 コタでは今年これまでに予備校生24人の自殺が報告されており、昨年1年間の15人をすでに上回っている。(c)AFP