【8月20日 AFP】ミャンマーで今月、スイス人男性が仏教を侮辱する内容の映画を制作したとして逮捕された。スイス当局が19日に明らかにしたところによると、同国は外交ルートを通じてミャンマー側と接触を試みている。

 ミャンマー軍政は18日、「僧侶の徳や尊厳を傷つけかねない」映画の台本を書き、監督を務めたとして、ディディエ・ヌスバイマー(Didier Nusbaumer)氏(52)を8日に逮捕したと発表。制作に関わったとして他に13人を逮捕したとしている。

 軍政当局によると、映画の題名は『何も期待するな(Don't Expect Anything)』で、長さは約1時間15分。7月にユーチューブ(YouTube)とティックトック(TikTok)で公開された。

 映画の中では「若い女性が仏教徒の文化・伝統に対し粗暴かつ侮辱的な言葉を使い、僧侶の徳性をおとしめている」という。

 スイス外務省の報道官はこの件について、AFP宛ての電子メールで、「(同省として)承知しており、(ミャンマーに)駐在しているスイス外交官が当局と接触している」と述べた。(c)AFP