【8月18日 AFP】メキシコ西部ハリスコ(Jalisco)州当局は17日、先週失踪した若者5人の捜索中に黒焦げになった骨と4人分の頭蓋骨を発見したと発表した。また先に車の中から1人の遺体も見つかっており、すべてについて身元の確認を行っている。

 19~22歳の友人グループ5人は、11日から行方不明になっていた。ハリスコ州検察庁によると、先にこのグループの中に所有者がいる車2台を発見。1台は燃えており、中から1人の遺体が見つかった。その後、別の場所で焼け焦げた骨と4人分の頭蓋骨が発見された。

 メキシコでは誘拐や殺人が日常的に起きているが、今回の事件は消息を絶った若者を撮影したとみられる残虐な動画や写真がインターネット上で拡散されたことで、特に世論を震撼(しんかん)させている。

 拡散された写真には両手を縛られてひざまずく5人の若者が写っていた。また動画にはそのうちの1人が鈍器とナイフで襲われる瞬間が記録されていた。別の動画には他の若者が地面に横たわる姿もあった。当局は現在、これらの画像の真偽を確認中だ。

 同州のエンリケ・アルファロ(Enrique Alfaro)知事はソーシャルメディアで、この失踪事件が「組織犯罪に関連していることは明白だ」と述べた。(c)AFP