【8月18日 AFP】ファストフード大手バーガーキング(Burger King)は、インドの店舗で商品にトマトを使用することを中止した。不作による価格高騰を受けたもので、同業他社に続く措置となる。

 首都ニューデリーの店舗には17日、「トマトにも休暇が必要です!」「トマトの品質と供給について予測できない状況のため、商品にトマトをに加えることができません…当社のハンバーガーにトマトを復活させるべく、最善を尽くしています」との告知が張り出された。

 バーガーキングは2014年にインド各地で営業を開始。ヒンズー教徒からの牛の食肉処理への反発に対応するため、牛肉の代わりに鶏肉やベジタリアン向け代用食材を使用している。

 インドでトマトの提供を中止したのは、バーガーキングだけではない。

 地元メディアによると、マクドナルド(McDonald's)は7月、「季節的な問題」を理由にトマトの提供を一時中止すると発表した。

 サブウェイ(Subway)も同月、「品質の問題」に直面しているとして同様の措置を取った。

 中央銀行は先週、食品価格の高騰が家計に打撃を与えており、今後さらに悪化する可能性があると警告。主要産地での天候不良や害虫被害のため、トマトの価格が高騰していると付け加えた。

 ニルマラ・シタラマン(Nirmala Sitharaman)財務相兼企業相は、価格への上昇圧力を緩和するため、隣国ネパール産トマトの輸入規制を撤廃したと発表した。

 映像は17日撮影。(c)AFP