【8月17日 AFP】フランス中部コレーズ(Correze)県メマック(Meymac)で16日、第2次世界大戦(World War II)中にレジスタンス(抵抗運動)戦闘員によって処刑されたとされるドイツ兵数十人の遺骨の発掘作業が始まった。

 地元当局は7月、メマック付近にドイツ兵の「集団墓地」を発見した可能性があると発表した。これより先に、元戦闘員のエドモン・レベイユ(Edmond Reveil)さん(98)が、ドイツ兵を処刑したと告白していた。

 メマックの首長フィリップ・ブルジェール(Philippe Brugere)氏はAFPの取材に対し、「80年間忘れられていたドイツ兵を掘り起こせる」「ドイツに、そして何よりも家族の元に返すことができる」と語った。

 レベイユさんは以前、1944年6月12日にドイツ兵46人と占領軍に協力した疑いがあるフランス人女性1人を処刑したことを明らかにしている。処刑を実行した、共産主義者と協力していた地元のパルチザン部隊の一員だったという。

 レベイユさんはAFPの取材に対し、レジスタンスはわずか30人ほどの小所帯で、ドイツ兵らを捕虜にしておくことができず、処刑せざるを得なかったと述べた。

 レベイユさんは以前、地元紙に「自分たちのしたことを恥じている。でも、選択肢はなかった」と語っていた。

 発掘作業は、今月27日までの予定。

 1960年代にもひそかに発掘作業が行われ、11体の遺体が収容された。(c)AFP