【8月17日 AFP】英ロンドンの大英博物館(British Museum)は16日、所蔵品が所在不明になったり、盗まれたり、破損したりしたとして、職員を解雇したと発表した。警察に通報済みで、ロンドン警視庁が捜査をしている。

 大英博物館の発表によると、被害に遭ったのは紀元前15世紀から19世紀までの金の宝飾品や半貴石、ガラスなど。大半が学術・研究目的で倉庫に保管されていたもので、最近一般公開されたことはないという。

 ハルトビヒ・フィッシャー(Hartwig Fischer)館長は、今回の事件について「極めて異例だ」と述べた。

 同博物館は元職員に対して法的措置を取るとしている。

 大英博物館のジョージ・オズボーン(George Osborne)理事長は、所蔵品を取り戻し、盗難対策の見直しが最優先されるとした上で、「二度とこのようなことが起きないよう、警備強化など必要なあらゆる策を講じる」と述べた。(c)AFP