【8月14日CGTN Japanese】中国南西部の四川省(Sichuan)成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地から運ばれた2頭のジャイアントパンダ、「春生(チュンシェン)」と「香果(シャングォ)」が10日未明、中国東部にある浙江省(Zhejiang)杭州(Hangzhou)動物園に到着しました。杭州は3年ぶりにパンダを迎えました。

 今年3歳のチュンシェンは雄で、2020年3月21日に生まれました。春分の日に生まれたので、「春生」と名付けられました。母親は「芝芝(ジージー)」です。チュンシェンは先ごろ閉幕したばかりの第31回FISUワールドユニバーシティゲームズ(成都ユニバ)の公式マスコット「蓉宝(ロンバオ)」のモデルとなったパンダの「芝麻(ジーマー)」の実弟です。また、チュンシェンには、背中の黒い帯が広くて、口が短く、眉が白いなどの特徴があります。

 雌のシャングォは、チュンシェンより数カ月遅い、2020年7月6日に生まれました。母親は「香氷(シャンビン)」で、父親は映画『カンフー・パンダ』の主人公であるポーの原型となった「功仔(ゴンザイ)」で、祖母は「成功(チェンゴン)」です。シャングォは、今、中国国内で一番人気のあるパンダスター「和花(ホーファ)」の姪にあたります。“名門一家”に生まれたシャングォは丸い顔が特徴で、頭はまるでコンパスで描かれたようです。しかし小さい頃から「おやじ女子」で、泥の中で転下回ることが好きで、体がいつも泥だらけなので、まるで「炭鉱夫」のようだと言われています。

 杭州動物園は1975年にパンダの飼育が始まり、これまで9頭のパンダが暮らしましたが、2019年に「成就(チェンジュ)」と「双好(シュアンハオ)」が繁殖のために成都へ戻され、杭州にはパンダがいなくなりました。2022年、杭州動物園と成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は新たなパンダのリース協定を結び、チュンシェンとシャングォがこれからの3年間は杭州で暮らすことになりました。

 杭州動物園はパンダを迎えるために2021年からパンダ館の改築に取り組みました。新たなパンダ館の建築面積は700平方メートルで、庭付きの別荘のようで、とても快適です。これまでの通例によれば、パンダ2頭は1週間の適応期間を経て一般市民にお目見えすることになります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News