【8月14日 AFP】北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は14日、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記が台風6号(アジア名:カーヌン、Khanun)の被災地を視察し、被害を防げなかった「無責任な」当局者を叱責したと伝えた。台風6号は先週、朝鮮半島(Korean Peninsula)に上陸した。

 日本にも大きな影響を及ぼした台風6号は朝鮮半島に上陸。北上し、韓国でも豪雨が観測され、11日早朝に北朝鮮に接近した。

 KCNAによると、金氏は東部江原道安辺郡(Anbyon County)を訪れ、冠水した農地を視察。同郡が他より被害が深刻である原因は、「地元当局者らの慢性化した無責任な仕事によるものだ」と叱責。「地元当局者らは国の呼びかけに注意を払わず、何一つ対策をとらなかったことでより深刻な被害を招いた」と述べた。

 台風の接近を受けて北朝鮮政府は、経済活動への損害を最小限に抑えるために対策を講じるよう求めていた。(c)AFP