【8月14日 AFP】ミス・ユニバース機構(Miss Universe Organization)は12日、ミス・ユニバース・インドネシア(Miss Universe Indonesia)運営会社との提携解消を発表した。運営会社をめぐっては、ファイナリストらがセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を受けたとして刑事告訴していた。

 ミス・ユニバース・インドネシアは、首都ジャカルタで7月29日~8月3日に開催された。ファイナリストの30人全員が運営会社のPTカペラ・スワスティカ・カルヤ(PT Capella Swastika Karya)からボディーチェックと称して突然服を脱ぐよう求められたと10人近い女性が訴えており、代理人弁護士は、うち5人が写真を撮られたとしていた。

 ミス・ユニバース機構はSNSのX(旧ツイッター〈Twitter〉)で、「ミス・ユニバース・インドネシアは、私たちのブランド基準や倫理観、期待に応えていないことがはっきりした」とし、PTカペラ・スワスティカ・カルヤおよび、ミス・ユニバース・インドネシアのナショナルディレクターを務めるポピー・カペラ(Poppy Capella)氏との提携を解消すると表明。

 告訴した出場者の勇気に謝意を表し、「女性に安全な場所を提供」することが同団体の優先事項だと述べた。

 ミス・ユニバース機構側はさらに、PTカペラ・スワスティカ・カルヤがミス・ユニバース・マレーシアのライセンスを保有しているとして、今年のマレーシア大会は中止するとしている。

 一方のカペラ氏はインスタグラム(Instagram)に長文の声明を投稿し、ディレクターおよびライセンス所有者として「ボディーチェックを通じた暴力やセクシュアルハラスメントに関与していない」と主張した。

 ジャカルタ警察は8日、女性たちの訴えを受け、捜査に乗り出したことを明らかにしている。(c)AFP