【8月13日 AFP】台湾の頼清徳(William Lai)副総統は12日夜、パラグアイ訪問の経由地である米ニューヨークに到着した。中国はこれを受け、「断固として強力な措置」を講じると反発した。

 頼氏は来年行われる台湾総統選に立候補する予定で、有力候補の一人。パラグアイではサンティアゴ・ペニャ(Santiago Pena)大統領就任式に出席する。復路ではサンフランシスコにも立ち寄る予定。

 頼氏はニューヨーク到着後、SNSのX(旧ツイッター〈Twitter〉)に、「自由と民主主義、機会の象徴であるビッグアップル(ニューヨーク)に到着できてうれしい」と投稿。空港では、台湾における事実上の米大使館に相当する米国在台湾協会(AIT)の代表に迎えられたとしている。

 これに対し、中国外務省報道官は、「中国は状況を注視しており、国家主権と領土の一体性を守るため断固として強力な措置を講じる」とする声明をウェブサイトに掲載した。

 頼氏はかつて、自身を「現実的な台湾独立主義者」だと表現。先週のテレビインタビューでも、台湾は「中華人民共和国の一部ではない」との考えを改めて表明している。(c)AFP