【8月12日 AFP】実業家のイーロン・マスク(Elon Musk)氏は11日、大きな話題を呼んだ米交流サイト大手メタ(Meta)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)との「ケージマッチ(囲いの中で行う格闘技の試合)」について、イタリアで行われると述べた。同国当局は、「大規模なチャリティーイベント」の開催について協議中だと認めた。

 IT業界の巨人同士の対決はまだ公式には確認されていないが、マスク氏はX(旧ツイッター〈Twitter〉)で調整が進んでいると述べた。

 マスク氏は、イタリアのジョルジャ・メローニ(Giorgia Meloni)首相とジェンナーロ・サンジュリアーノ(Gennaro Sangiuliano)文化相と話したとして、「彼らは最高の場所について合意した」と説明。

 マスク氏は国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)世界遺産(World Heritage)に登録されているローマのコロッセオ(Colosseum)での対決を希望しているとみられ、6月末にSNSでその意向を示していた。

 一方のサンジュリアーノ氏は「歴史を呼び起こす大規模なチャリティーイベントの開催方法」についてマスク氏と協議したことを認めたが、いかなる試合も「ローマでは開催されない」と述べた上で、イベントで得られるであろう「数百万ユーロという大金」については、国内の二つの小児病院に寄付すると説明。「イタリアの歴史と、考古学的・芸術的・文化的遺産を世界レベルで宣伝する機会にもなるだろう」と付け加えた。

 マスク氏は「イタリアの過去と現在に敬意を払うつもりだ」とした上で、収益を退役軍人に寄付する意向を示した。

 これに対し、格闘技愛好家で、柔術大会に出場したこともあるザッカーバーグ氏は自社の対話型アプリ「Threads(スレッズ)」に、裏庭に設置した金網で囲まれた八角形のリングで、上半身裸になって対戦相手を押さえ付けている写真を投稿。

「私はこのスポーツが大好きで、イーロンが挑戦してきた日から戦う準備はできている」「彼が具体的な日付に同意すれば、私から発表するつもりだ。彼の方から言うことはすべて、合意されていないと思ってほしい」と主張している。(c)AFP