【8月11日 AFP】世界の大気汚染を監視するウェブサイト「IQエア(IQAir)」によると、インドネシアの首都ジャカルタの大気汚染が今週、急激に悪化し、4日連続で世界最悪を記録した。

 世界では毎年700万人が大気汚染が原因で早死にしていると推定されており、国連(UN)は大気汚染を環境衛生上最大のリスクと位置付けている。

 人口3000万人を擁するジャカルタ都市圏の微小粒子状物質(PM2.5)濃度は今週、大気汚染が深刻な都市と知られるサウジアラビアのリヤドやカタールのドーハ、パキスタンのラホールの数値を上回った。

 IQエアの主要都市を対象とした大気汚染が深刻な都市のライブランキングで、ジャカルタは少なくとも7日から1日1度は首位となった。

 インドネシアのジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領は7日、報道陣に対し、大気汚染を改善し、「ジャカルタの負担」を減らすと表明した。同国は来年、首都をジャカルタからカリマンタン島(Kalimantan Island、ボルネオ島)のヌサンタラへと移転する計画を進めている。

 また、ジャカルタ市内に地下鉄網を整備する計画についても、大気汚染を軽減するためにも「完成させなければならない」と強調した。

 映像は8月8日、10日撮影。(c)AFP