【8月10日 AFP】インドネシアで唯一、シャリア(イスラム法)が施行されているアチェ(Aceh)州で先週、家族や婚姻関係にない男女が公共の場などで同席することを禁じる通達が出された。州当局が10日、明らかにした。

 通達は、公共の場、静かな場所、車内で、家族や婚姻関係にない男女が同席しないよう求めている。

 今回の措置は、2045年のインドネシア独立100年までに、「イスラムの価値観を日常生活において忠実に守る世代を形成する」という目標を達成するための一環だと、州政府の報道官はAFPに述べた。

 違反した場合の罰則については現時点では明らかにされていない。

 アチェ州では、賭博、飲酒、婚外交渉などさまざまなことが違法とされている。違反者には公開むち打ち刑が認められているが、人権団体などからは批判されている。

 アチェ州はイスラム教の戒律が厳格な地域で、分離主義を抑制する手段の一つとして、2001年にインドネシア政府から広範な自治権の下でシャリアの適用が認められた。(c)AFP