【8月10日 AFP】南米エクアドルの首都キトで9日、今月20日に行われる予定の大統領選の有力候補、フェルナンド・ビジャビセンシオ(Fernando Villavicencio)氏(59)が銃で撃たれ死亡した。

 当局者によると、ビジャビセンシオ氏はキト北部のスタジアムで開かれていた選挙集会に参加後、その場を後にしようとしたところ、複数人に襲撃された。また、議会選の候補者ら政治家3人と警官2人を含む9人がけがをした。

 襲撃犯のうち一人は治安要員に射殺された。警察は、付近に設置されていた爆発物を爆発させたという。

 主要紙ウニベルソ(El Universo)は、ビジャビセンシオ氏は「頭部に3発の銃弾を受けた」と伝えている。

 ビジャビセンシオ氏は元ジャーナリストで、腐敗についての記事を執筆していた。国会議員を務めたこともある。最近の世論調査では、大統領選候補としては13%の支持率を集め、2番手につけていた。

 ギジェルモ・ラソ(Guillermo Lasso)大統領はX(旧ツイッター〈Twitter〉)で、ビジャビセンシオ氏殺害は「組織犯罪」によるものだと糾弾した。(c)AFP