【8月9日 AFP】デンマークの製薬大手ノボノルディスク(Novo Nordisk)は8日、同社の肥満症治療薬「ウゴービ(Wegovy)」に心臓発作や脳卒中による死亡リスクを低減させる効果があるとの治験結果を発表した。

 同社は、過体重または肥満の45歳以上の1万7604人を対象に5年間にわたって無作為にウゴービとプラセボ(偽薬)を投与する臨床実験を実施。

 その結果、ウゴービを投与した被験者については、脳卒中、心臓発作、心血管疾患により死亡する割合がプラセボ投与の被験者に比べ20%低いとの暫定結果が得られた。疾患別の数値は示されていない。

 同社は年内に詳細な治験結果を公表するとともに、米国および欧州連合(EU)でウゴービの用途拡大に向け認可申請する計画としている。

 発表を受け、8日のコペンハーゲン株式市場では同社株が17%超上げ、過去最高値を付けた。(c)AFP