【8月9日 AFP】ジョージアで8日、北部の親ロシア派支配地域、南オセチア(South Ossetia)にロシアが2008年に軍事介入した紛争から15年を迎えたのを受け、式典が行われた。

 08年8月8日、南オセチアの分離独立派がジョージア国内の集落を砲撃したのを受け、ジョージア軍が反撃。これに対し、独立派の後ろ盾のロシアは数千人規模の部隊を送り込んで介入した。5日間の紛争中、ロシア側は親ロシア派支配地域を一時的に独立させた。ジョージア側には約400人の犠牲者が出た。

 イラクリ・ガリバシビリ(Irakli Garibashvili)首相は首都トビリシで行われた追悼式典で、「われわれはロシアが侵略者であることをずっと前から知っている。全世界もそのことを知っている」と語った。首相はこれまで、姿勢がロシア寄りだとの批判を野党側から受けてきた。

 一方、08年当時、南オセチアへの軍事介入を承認したロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)前大統領は同日、SNSで、「わが軍は5日間で傲慢(ごうまん)なナショナリストを速やかに、また厳しく罰した」と介入を正当化。

 さらに、西側諸国は当時のジョージア大統領、ミヘイル・サーカシビリ(Mikheil Saakashvili)氏をなお支持していると批判。ロシアによるウクライナ侵攻に際して同国を支援しているのと同じ構図だとの考えを示した。

 その上で、「2008年8月と同じように、敵(ウクライナ)は粉砕される。ロシアは自ら設定した条件に基づき和平を達成するだろう」と述べた。(c)AFP