【8月8日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のDFラファエル・バラン(Raphael Varane)は7日、アディショナルタイムが延びることになった新たなガイドラインについて、選手の意見が無視されていると主張した。

 全世界の各大会では今季、ゴールのセレブレーションやビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定などで失われた時間をより厳密に計算した上で、アディショナルタイムを算出する方針となっている。

 サッカーの規則作成を行う国際サッカー評議会(IFAB)は3月、アディショナルタイムの新たな計算方法について、昨年のW杯カタール大会(2022 World Cup)で最初に試験導入された際に「好意的に受け止められた」とし、これから世界的に広まっていくだろうと述べていた。

 6日に行われたFAコミュニティーシールド(FA Community Shield 2023)のアーセナル(Arsenal)対マンチェスター・シティ(Manchester City)戦では、後半アディショナルタイムが13分に及び、アーセナルが同11分に同点ゴールを決めてPK戦の末に勝利した。

 元フランス代表のバランはソーシャルメディアで「監督から選手に至るまで、自分たちは何年も前から、試合数が多すぎることやスケジュールが過密であること、そして選手の心身の健康が危険レベルに達していることに懸念を示してきた」と訴えた。

 さらに「われわれのこれまでの意見にもかかわらず、今度は来季からさらに試合時間を延ばし、より激しく、選手たちが示す感情を減らすことを推奨している」とし、「とにかく自分たちは良いコンディションでピッチに立ち、クラブやファンのために100パーセントの力を出したいだけだ。それなのに、なぜ自分たちの意見が聞き入れられない?」とつづった。(c)AFP