【8月7日 AFP】自転車世界選手権大会(2023 UCI Cycling World Championships)は6日、エリート男子ロードレースが行われ、終盤に独走で逃げたマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu Van der Poel、オランダ)が優勝を果たした。

 エディンバラを出発し、グラスゴー市内を10周する271キロのレースで、ファン・デル・プールは残り20キロでいきなりアタックを仕掛けると、ワウト・ファン・アールト(Wout van Aert、ベルギー)とタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)、マッズ・ピーダスン(Mads Pedersen、デンマーク)を引き離してゴールした。

 ファン・アールトが2位、ツール・ド・フランス(Tour de France)優勝2回のポガチャルが3位に入った。

 田園地帯を抜ける序盤には、環境団体による妨害でレースが約1時間中断するトラブルがあった。

 レースを妨害した「This is Rigged」という団体は、石油・ガス製品大手で、自転車チームのスポンサーでもあるイネオス(Ineos)への抗議として道を塞ぎ、警察が排除するまで選手は田舎道で55分にわたって足止めされた。警察は団体の5人を逮捕している。

 さらに、沿道の柵の突き出した脚に選手が引っかかり、2019年大会で2位に入ったマッテオ・トレンティン(Matteo Trentin、イタリア)らが落車するアクシデントもあった。(c)AFP