【8月5日 AFP】ハンガリーで保護対象となっているオオカミが射殺される事件が起き、男2人が逮捕された。うち1人の息子である9歳の少年がオオカミを射殺したとみられている。当局が4日、明らかにした。

 ミシュコルツ(Miskolc)の地方裁判所によると、追跡装置を取り付けられた雄のオオカミ1頭は、スイスからハンガリーに渡ってきたとみられ、4月上旬にハンガリー北東部で少年に射殺された。

 少年はヒダスネメティ(Hidasnemeti)郊外に父親の友人に付き添われて狩猟に出掛け、その際、父親が許可を取得した猟銃を所持していた。

 少年がオオカミを射殺すると、2人で死骸を車に載せ、追跡装置の付いた首輪を処分したとみられている。

 捜査はまだ続いているが、有罪が証明されれば、父親と友人は未成年者を危険にさらした罪や、密猟のために銃器を不正使用した罪などに問われる。

 裁判所は、逃亡の危険と証拠隠滅の恐れから、2人を9月4日まで勾留するよう命じている。(c)AFP