【8月3日 AFP】ギリシャのキリアコス・ミツォタキス(Kyriakos Mitsotakis)首相は2日、ロードス(Rhodes)島で発生した山火事で避難を強いられた観光客に来年、1週間の無料旅行を提供する方針を発表した。

 同首相は英民放ITVで「山火事のせいで休暇を切り上げざるを得なかったすべての人に、ギリシャ政府は来年の春か秋にロードス島での1週間の無料休暇を提供する」と語った。

 ギリシャでは猛暑と乾燥、強風により、2週間にわたって国内各地で大規模な山火事が発生。ロードス島で観光客や地元住民数万人が避難したほか、ケルキラ(コルフ、Corfu)島などでも数百人が避難した。

 欧州旅行大手独トゥイ(TUI)と英格安航空ジェット・ツー(Jet2)はロードス島行きの便を運休した代わりに乗客を乗せずに旅客機を乗り入れ、観光客を避難させた。

 アテネ天文台(Athens Observatory)によると、山火事による焼失面積は計5万ヘクタールに上った。

トゥイは先週、ロードス島旅行を再開。ギリシャの旅行代理店は「ロードス島は安全」と宣伝し、観光客を呼び戻そうとしている。(c)AFP