【8月1日 AFP】バービー(Barbie)人形をテーマにしたファンタジーコメディー映画『バービー』と、原子爆弾の開発者の一人ジョン・ロバート・オッペンハイマー(John Robert Oppenheimer)の伝記映画『Oppenheimer(原題、オッペンハイマー)』をかけ合わせたミームが日本で物議を醸し、配給会社が謝罪する事態となった。

 北米で同じ日に公開された両作のタイトルを組み合わせた「バーベンハイマー(Barbenheimer)」のミームには、オッペンハイマーがバービーを肩に乗せ、背後で大爆発が起きている画像などがある。

 X(旧ツイッター〈Twitter〉)上に設けられた『バービー』の米公式アカウントはこうしたミームの一つに、投げキスの絵文字を付けて「忘れられない夏になる」と返信していた。この投稿は1日時点で削除されている。

 日本のXユーザーはハッシュタグ「#NoBarbenheimer」を使い、「あのきのこ雲ができた時、何人が犠牲になったか知っているのか」「原爆で遊ぶな」などと怒りをあらわにした。

 問題を受け、日本で『バービー』を配給するワーナーブラザースジャパン(Warner Bros. Japan)は謝罪文を発表。「この配慮に欠けた一連の反応について、不快な思いをされた方々には、お詫び申し上げます」と陳謝した。

 また、公式アカウントによる返信についても「極めて遺憾なもの」と受け止め、米ワーナー本社にしかるべき対応を求めているとしている。

『バービー』は日本でも今月中に公開予定だが、『オッペンハイマー』の公開日は未定。米国では両作共に大ヒットしている。(c)AFP