【7月31日 AFP】パキスタン北西部で30日、イスラム政党の集会を標的にした自爆攻撃があり、当局によると少なくとも44人が死亡、100人以上が負傷した。

 現場はアフガニスタンとの国境に近いカイバル・パクトゥンクワ(Khyber Pakhtunkhwa、旧北西辺境)州の街カー(Khar)。与党連合の一角を占める保守派の小政党「ジャミアト・ウレマ・エ・イスラム(JUI-F)」の集会が標的となった。メディアによると、集会には約400人が参加していた。

 爆風で腕を骨折した男性(24)はAFPの電話取材に応じ、「気がつくと手足を失った人の隣に横たわっていた。人の肉のにおいが漂っていた」と語った。

 パキスタンは数週間後に下院解散を控えており、各政党は10月か11月に行われるとみられる総選挙に向け準備を進めている。(c)AFP