【7月30日 AFP】タイ南部の花火倉庫で29日午後、大規模な爆発があり、県知事によると、少なくとも9人が死亡、115人が負傷した。周辺の住宅などにも被害が出ている。

 事故が起きたのは、ナラティワット(Narathiwat)県スンガイコロク(Sungai Kolok)地区。県知事によると、これまでの捜査から、倉庫は工事中で、溶接作業での技術的ミスが出火原因と見られる。火災は鎮火したという。

 現地メディアの映像から、大きな煙が立ち上り、周辺の多数の店舗や住宅、車両が爆風で甚大な被害を受けた様子が確認できる。火災が発生したり、屋根が吹き飛ばされたりした建物も多い。

 AFPが撮影した写真には、倉庫が破壊され、がれきやねじ曲がった金属となっている様子が捉えられている。

 倉庫から100メートルの場所に住む男性は「自宅で携帯電話を見ていたら、爆音が聞こえ、家全体が振動した。屋根は吹き飛ばされ外が見えた」と語った。

 タイでは5日前にも北部チェンマイ(Chiang Mai)の花火工場で爆発が起き、11人が負傷したと報じられている。(c)AFP