【7月30日 AFP】南米コロンビアのグスタボ・ペトロ(Gustavo Petro)大統領の息子ニコラス(Nicolas Petro)容疑者(37)が29日、マネーロンダリング(資金洗浄)や不正蓄財の容疑で逮捕された。当局が発表した。

 大統領はツイッター(Twitter)で、息子とその元妻ダイスリス・バスケス(Daysuris Vasquez)容疑者が警察に逮捕されたことを認めた。

 両容疑者はカリブ海(Caribbean Sea)に面する北部アトランティコ(Atlantico)県の県都バランキージャ(Barranquilla)で身柄を拘束され、首都ボゴタに移送された。検察によると、審理が行われるまで、厳重な警護の下に置かれる。

 バスケス容疑者は今年3月、週刊誌セマナ(Semana)のインタビューで、ニコラス容疑者は昨年、父親の大統領選キャンペーンの支援に充てる目的で麻薬密売関係者から大金を受け取ったと語っていた。しかし結局、資金はバランキージャでの豪遊に使われたという。

 ニコラス容疑者は父ペトロ氏と同じ政党に属し、アトランティコ県の県議を務めていた。

 ペトロ氏は初の左派大統領として昨年、就任。バスケス容疑者は、ニコラス容疑者が不正資金を受け取ったことについてペトロ氏は承知していなかったとしている。(c)AFP