【7月28日 AFP】今週サービス名を「X」に変更したツイッター(Twitter)の元幹部が26日、同社のイーロン・マスク(Elon Musk)会長について、気まぐれに追従する部下に囲まれ、データではなく直感に従って会社を経営していると批判した。

「X」への投稿でマスク氏を批判したのは、ツイッターのプロダクトマネジャーを解雇されたエスター・クロフォード(Esther Crawford)氏。同氏は昨年末、ツイッターのオフィスで寝ている写真を投稿し、SNSで話題となった。

 クロフォード氏は今回の投稿で、「彼(マスク氏)の決定の多くに同意できないし、非常に多くのものを焼き払おうとする姿勢に驚いている。それでも、十分な資金と時間があれば、新しくて革新的なものが生まれるかもしれない」と述べた。

 クロフォード氏はマスク氏がツイッターを買収する前の2020年、自らが立ち上げたスタートアップ企業を買収される形でツイッターに加入した。

「実際のイーロン(・マスク氏)は奇妙なほど魅力的で、本当に面白い」が、「性格や態度が興奮から怒りに変わることがあるのが難点だ」とも述べている。

 クロフォード氏によると、従業員はマスク氏とのミーティングに呼び出されたり、悪い知らせを報告しなければならなかったりすることを恐れていた。「側近たちは彼(マスク氏)の言うことすべてを断固支持し、熱狂的、狂信的だと感じることもあった」という。

 また、「製品やビジネスに関する決定は、ほぼ常に彼(マスク氏)の直感に従った結果であり、決定を下すために多くのデータや専門家の意見を求めたり、頼ったりする必要があるとは思っていないようだった」と批判した。

 さらに、マスク氏は問題解決に取り組む従業員よりも、SNS上に投稿されるコメントやツイッター投票を信頼しているようだったとも述べた。(c)AFP