【7月25日 AFP】ラトビア西部リエパーヤ(Liepaja)で23日、下水処理場の壁が崩落し、硫黄成分を含む汚泥少なくとも1250トンがバルト海(Baltic Sea)に流出した。これを受け当局は24日、海岸の閉鎖と遊泳禁止を発表した。

 環境保護当局は調査を開始。1時間に400トンの汚泥が海に放出され続けているという。

 衛生当局は、リトアニアと国境を接する南部から、リアパーヤの北方40キロに位置するパビルオスタ(Pavilosta)までのすべての海岸の閉鎖を命じるとともに、バルト海での遊泳を禁止した。

 リエパーヤ市長はテレビ局LTV1で、「現在、汚水が海に垂れ流しになっている」とし、汚泥槽の修理がいつになるか分からないため、トイレに流す水の量を減らすよう住民に呼び掛けた。

 市の給水・水処理設備の運営事業者は会見で、「汚水管理システムの貯蔵容量は汚水2日分で、破損した箇所を一時的に迂回(うかい)する排水管の設置を進めている」と説明した。(c)AFP