黒海の安保、ロシア軍攻撃で危機に ルーマニア大統領
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【7月25日 AFP】ルーマニアのクラウス・ヨハニス(Klaus Iohannis)大統領は24日、ウクライナとの国境を成すドナウ(Danube)川沿いの同国港湾インフラがロシア軍の攻撃を受けたとして、黒海(Black Sea)の安全保障が危機にさらされていると警告した。
ルーマニアのソーシャルメディアユーザーが投稿した動画には、ドナウ川の対岸にあるウクライナ南部オデーサ(Odesa)州のレニ(Reni%%)港が無人機攻撃を受け、爆発が起きたとみられる様子が捉えられている。レニは、モルドバ国境にも近い。
ウクライナ当局は、ロシア軍による攻撃は4時間続いたとしている。
ルーマニアとウクライナにまたがるドナウ川のデルタ地帯の水路は、ウクライナ産穀物の輸出ルートとして利用されている。
ヨハニス氏はツイッター(Twitter)で、「ドナウ川沿岸のウクライナの民間インフラに対する最近のロシア軍による攻撃に強く抗議する。一帯はルーマニアにも非常に近い」と述べた。
さらに「攻撃はこのところ激化しており、黒海の安全保障に深刻なリスクをもたらしている。ウクライナの穀物輸送、ひいては世界の食料安全保障にも悪影響を及ぼす」と非難した。(c)AFP