【7月24日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は23日、自身の故郷サンクトペテルブルク(St. Petersburg)に、盟友であるベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領を招いて会談し、ウクライナの反転攻勢は失敗しているとの認識を改めて示した。

 会談の中でルカシェンコ氏が「反攻は行われていない」と語ったところ、プーチン氏は口を挟み、「反攻は行われているが、失敗している」と指摘した。

 ルカシェンコ氏は、ロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)の創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏を説得してモスクワへの進軍を中止させ、現在はワグネル戦闘員を自国に受け入れている。

 ワグネルがベラルーシに拠点を移したのを受け、ポーランドは警戒。国境警備を強化している。

 プーチン氏は21日には、ポーランド西部は第2次世界大戦(World War II)末期に旧ソ連の独裁者ヨシフ・スターリン(Joseph Stalin)が「贈ったもの」だと主張した。

 一方、ポーランドのマリウシュ・ブワシュチャク(Mariusz Blaszczak)国防相は23日、国内北東部に工兵大隊を新たに配備する計画を発表。米、英、ルーマニア、クロアチアの兵士と合同訓練を行っているとした。

 プーチン、ルカシェンコ両氏はこの日、ポーランドがウクライナやベラルーシに領土的な野心を抱いているとも主張した。

 ウクライナのドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相はこれに反発。「ウクライナとポーランドの関係に亀裂を生じさせようとするプーチン氏の試みは、失敗しているウクライナ侵攻と同じくらい無益だ」と、ツイッター(Twitter)に投稿した。(c)AFP