【7月22日 AFP】インドネシア・スラウェシ(Sulawesi)島の市場が21日、犬と猫の食肉販売を終了した。販売や食肉処理の方法が残酷だとして、動物愛護団体は長年、禁止するよう求めていた。

 インドネシアは犬と猫を食用にする伝統と文化を有し、食肉販売を今なお許可している世界でも数少ない国の一つ。

 スラウェシ島トモホン(Tomohon)の通称「過激市場」は、コウモリ、ネズミ、ヘビ、サルと並んで犬と猫の肉を販売していることで知られていた。

 だが、動物愛護団体「ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナル(Humane Society InternationalHSI)」は21日、これまで呼び掛けに応じなかった同市場がついに犬と猫の食肉販売を停止したと発表。市場としては国内初だという。

 HSIによれば、同市場で取引を続けていた6業者が販売を停止する合意書に署名し、トモホン市長も同市場での販売を禁止する条例に署名した。

 HSIは「歴史的な合意」だとし、これにより「多数の動物が人間に食べられるために殴り殺され、丸焼きにされることもなくなる」と評価した。(c)AFP