【7月22日 AFP】男子ゴルフの今季メジャー最終戦、第151回全英オープン(The 151st Open Championship)で21日、環境活動団体「ジャスト・ストップ・オイル(Just Stop Oil)」のメンバーがコースで発煙筒をたいたり、オレンジ色の粉をまき散らしたりするなどして逮捕される出来事が起きた。

「ジャスト・ストップ・オイル」は、英ホイレイク(Hoylake)のロイヤルリバプールGC(Royal Liverpool Golf Club)で行われた大会2日目の17番ホールで抗議行動をしたことを認める声明を出した。警察も、この件で4人を逮捕したことを明らかにした。

 英国では最近、テニスのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)やクリケットなどの主要スポーツ大会で、同団体による妨害行為が続いている。

 全英オープンの主催者は、こうした抗議行動に備えて大会警備を強化。選手はコースへの侵入者に関わらないよう忠告されていたが、この日は米国のビリー・ホーシェル(Billy Horschel)が、「ジャスト・ストップ・オイル」のTシャツを着た女1人をグリーンから運び出し、警察官へ突き出した。

 同団体は英政府に化石燃料の新規開発停止を求めており、それが実現するまで抗議の手を緩めないと主張している。

 英警察は新しい法律により、南京錠や瞬間接着剤などを所持している人物を職務質問したり、迷惑行為をしようとした疑いのある人物を逮捕したりする権限が強化されている。(c)AFP