【7月19日 AFP】南アフリカのシリル・ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領は、国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出されているロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の身柄を入国時に拘束すれば、ロシアに対する宣戦布告を意味するとの考えを示した。18日に公開された裁判所文書で明らかになった。

 南アは来月、新興5か国(BRICS)首脳会議を主催する予定。プーチン氏も招待されており、南アはICCに加盟しているため入国すれば拘束する義務がある。

 この問題について野党・民主同盟は法廷の場で、プーチン氏が国内に足を踏み入れれば拘束し、ICCに引き渡すよう要求。それに対しラマポーザ大統領は宣誓供述書で、民主同盟の主張は「無責任」であり、実際に拘束すれば国家安全保障が脅かされると反論。「ロシアは現職大統領が逮捕されれば宣戦布告と見なすとの立場を明確にしている」と語った。

 さらに「ロシアと戦争をする危険を冒すことはわが国の憲法とも相いれない」とし、それは国を守るという自身の責務に反すると主張した。(c)AFP