【7月18日 AFP】南米チリの私設動物園でこのほど、絶滅が危惧されるソマリノロバの赤ちゃんが誕生した。同国でのソマリノロバの誕生は4頭目となる。

 首都サンティアゴ近郊にあるブイン動物園(Buin Zoo)の創設者で獣医師のイグナシオ・イダルソアーガ(Ignacio Idalsoaga)氏によると、6月19日に生まれた赤ちゃんは、フリエタと名付けられた。

 ソマリノロバは、シマウマのようなしま模様の脚をしており、東アフリカに生息する。個体数は野生で200頭以下、飼育下でも同程度とみられる。国際自然保護連合(IUCN)によると、南米で飼育されている7頭はすべてブイン動物園で飼われている。

 イダルソアーガ氏は、ソマリノロバの骨を使ったスープはリウマチや結核に効果があると信じられているが、科学的根拠は皆無だと指摘した。(c)AFP