【7月18日 AFP】エジプトの検察は17日、首都カイロの集合住宅が倒壊し、8人が死亡したと明らかにした。低層階の住民が壁を取り払ったことが原因の可能性があるという。

 検察によると、現場はカイロ市内のハダーイククッバ(Hadayek al-Qubba)地区。9人が救助され、うち8人の死亡が確認された。死亡した8人のうち7人は一つの家族だった。別の5人は倒壊前に避難し、無事だった。

 1階に住む男性が最近壁を取り払ったことが倒壊の原因だと、救助された女性1人と別の住民2人が発言しているという。近隣住民らは男性に、壁を取り払わないよう求めていた。

 検察は住宅の所有者と工事責任者、従業員1人を拘束した。

 エジプトでは近年、老朽化や違法建築が原因で建物が倒壊する事故が相次いでいる。(c)AFP