【7月18日 AFP】ウクライナ産穀物の黒海(Black Sea)経由の輸出合意がトルコ標準時の18日午前0時(日本時間同6時)に期限切れとなった。ロシアは17日、停止を通告していた。

 穀物合意は昨年7月、開発途上国での食料危機を回避するため、国連(UN)とトルコの仲介によって成立。今年5月に2か月間、延長されていた。

 ロシアのドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領府報道官は17日、「合意は事実上、きょうで停止した」と述べた上で、ロシア側が求める条件が満たされれば「直ちに復帰する」としていた。

 国連のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は、ロシアの合意離脱について、世界中で飢餓に直面している数億人が「代償を払わされる」ことになると批判。アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は、「非良心的」な行動であり、「食料を武器化」していると非難した。

 一方、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、海運会社は貨物船の運航を続ける用意があると伝えてきており、同国としては黒海経由の穀物輸出を維持する態勢にあると語った。(c)AFP