【7月14日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、現地紙の13日付のインタビューで、民間軍事会社ワグネル(Wagner)創設者のエフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏が反乱後、戦闘員の指揮権の委譲を拒否していたと明かし、もしプリゴジン氏がこれに合意していれば、ワグネルの今後をめぐる問題が決着していた可能性があるとの見方を示唆した。

 ロシア大統領府は先に、先月29日にプーチン氏がプリゴジン氏をはじめワグネル幹部と面会していたと発表している。

 プーチン氏は日刊紙コメルサント(Kommersant)に対し、ワグネル戦闘員に「1か所に集まり、従軍を続ける」ことを提案したと語り、この場合、全員が「セドイ(Sedoy)」というコードネームの司令官の指揮下に入るはずだったと説明。「(戦闘員にとっては)何も変わらず、ずっと事実上の司令官だった人物の指揮を受け続ける」ことになるため、面会した幹部のうち「多くはうなずいた」ものの、プリゴジン氏が最終的に拒否したという。

 プーチン氏はまた、ワグネルについて「グループはあるが法的には存在しない!」と強調し、「正式な合法化に関しては別の問題がある。国家会議(下院)と政府内で議論されるべき問題だ」と述べたとされる。(c)AFP