【7月14日 AFP】中米パナマの警察は13日、違法取引の摘発で6.79トンのフカヒレを押収し、5人を逮捕したと発表した。

 司法当局によると、押収されたフカヒレの大半はすでに干された状態で、40フィートコンテナに入っていた。フカヒレが珍重されるアジア向けに輸出されようとしていたという。

 フカヒレの闇取引は年間5億ドル(約700億円)規模に上ると推定され、アジアでは1キロ1000ドル(約15万円)ほどで取引されている。

 昨年パナマで開かれたワシントン条約(CITES)」締約国会議では、計54種のサメが規制対象に追加された。

 米団体「ピュー慈善財団・環境グループ(Pew Environment Group)」によると、毎年6300万~2億7300万匹のサメが、ヒレなど体の一部を採取する目的で殺されている。多くの地域ではヒレだけ切り落とされ、海へ戻されたサメが失血などにより死んでいる。(c)AFP