【7月13日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記が今週、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射の指導に当たった際、金氏の机の上に折り畳み式のスマートフォンとみられる物が置かれていたとして、注目が集まっている。

 朝鮮労働党の機関紙、労働新聞(Rodong Sinmun)が13日に公開した写真には、前日12日に「火星砲18(Hwasongpho 18)」の発射に立ち会う金氏の前に、サムスン電子(Samsung Electronics)の「Galaxy Z Flip」や華為技術(ファーウェイ、Huawei)の「Pocket S」によく似た銀色の折り畳み式電話端末のような物が、黒の革ケースに入って写っていた。

 写真はスマートフォンの出どころをめぐり、たちまち臆測を呼んだ。韓国紙の中央日報(Joongang Ilbo)は「写真に写っている物体が折り畳み電話であれば、中国経由で北朝鮮に密輸された可能性が高い」と伝えた。

 北朝鮮は国連(UN)の制裁により、電子機器の輸出入が禁止されている。

 金氏が最新の電子機器を好む様子には、これまでも外国から好奇の目が向けられてきた。iPad(アイパッド)やMacBook(マックブック)など、米アップル(Apple)製品とみられる機器を使っている姿が撮影されたこともある。(c)AFP